「Q&A高齢社会の消費者トラブル」(日本加除出版)が発売されました

弁護士天野正男です。

 編集に参加させていただいた書籍「Q&A高齢社会の消費者トラブル」(日本加除出版)が発売されました。悪質商法、ネット取引、投資被害、保険、住まい、葬儀・お墓、振り込め詐欺等、高齢者が遭遇しやすいトラブルについて、具体的ケースを掲げて、解決に至るまでの考え方と対処法をまとめたQ&A方式の書籍となっています。

 高齢者の消費者トラブルが年々深刻化していることを受けて、平成26年6月に消費者安全法が改正されました。改正法には、地域の見守りネットワークの構築がうたわれ、地方公共団体による「消費者安全確保地域協議会」の設置、「消費生活協力員」「消費生活協力団体」の育成確保が盛り込まれています。

 こうした高齢者の見守りネットワーク作りを進めていく中で、家族、包括支援センター、ケアマネージャー、ヘルパー、民生委員、後見人を務める弁護士、司法書士等、高齢者の生活に関わっている多くの人々が連携を深めていくとともに、単なる連携にとどまらず、各々の専門家が有している知識や経験を皆で共有していくことが、高齢者の消費者トラブルの防止・救済には必要だと思います。

 本書は、高齢者本人のみならず、上記のような高齢者の見守りに関わる周囲の人々に、高齢者の消費者トラブルの実態を知ってもらうとともに、トラブルに気が付くきっかけとして、あるいはトラブルが発覚した後の対処方法の参考書として役に立つ内容を網羅しています。高齢者の生活に関わる実務家の皆様には、是非、1冊お手元においていただければ幸いです。

 ・・・・・と柄にもなく真面目なことを書いてみましたが、出版に関わらせていただいたのはこの本が初めての機会になります。名前を載せてもらった初めての本が全く売れませんでした・・なんてことになると目も当てられないので、興味をお持ちの方は、購入を検討いただけると嬉しいなと。


書籍の詳細はこちら
Q&A高齢社会の消費者トラブル.pdf

2014.10.02